〒874-0011 大分県別府市大字内竈(かまど)1473番地
0977-67-1111(代) FAX:0977-67-5766

薬剤部

治療方針

薬剤部では処方箋に基づく調剤を基本として製剤、服薬指導、医薬品情報活動、医薬品管理など多岐にわたり業務を行っています。近年、医療の在り方を大きく変える取り組みとして「多職種の医療スタッフが、各々の専門性を前提として、連携し業務を分担・補完し合いながら患者さんの状況に的確に対応した医療を提供するチーム医療」が注目されています。特に薬剤師はその専門性を発揮した薬物療法への主体的な参画が期待されており、薬物療法における安全対策や院内感染防止対策など、医療安全推進に積極的に取り組んでいます。

業務内容の概要

院外処方箋

当院は院外処方箋発行推進モデル病院として全面的に院外処方箋を発行しています。外来では、今までのようにお薬で待たされることはなく保険調剤薬局でお薬を調剤してもらえます。かかりつけ薬局では、他の病院でもらった薬の飲み合わせも調べます。また、おくすり手帳に薬の内容を書いてくれますので他の医療機関を受診する場合にも便利です。

★保険薬局の皆様へ(処方箋への検査値印字についてのお知らせ)

服薬指導

入院時に持参される薬や院内で処方された薬について、服用している薬にどのような効果があるのか、どのような副作用があるのかなど、ご質問に答えながら説明していますので遠慮なくお尋ねください。また、薬の副作用についてモニターし、副作用を未然に防ぐよう努めています。

薬剤師外来

平成26年4月から薬剤師外来を開設しました。医師の診療の前にお薬相談室や外来化学療法室において注射用抗がん剤と経口抗がん剤に関連した「副作用の説明や副作用への不安の対応」「副作用に対する支持療法薬の使用方法」「アドヒランスの向上に向けた対策」「治療を継続するにあたっての生活上の注意点」などについてがん専門薬剤師が説明と情報の提供を行っています。

調剤業務

薬の量が正しいか?飲み合わせは悪くないか?など処方内容のチェックを行っています。また、正しく薬を服用できるよう、1回に服用する薬をまとめる一包化や、錠剤の服用が困難な場合には錠剤を粉砕して散剤に剤形を変えるなど、薬を服用しやすくなるよう工夫も行っています。

調剤業務
調剤業務
注射薬調剤業務
注射薬調剤業務

製剤業務

院内特殊製剤

治療上必要であるにもかかわらず、市販されているお薬がない場合に医師からの依頼に応じて薬剤師がお薬を調製し、臨床のニーズに対応しています。

抗がん剤の無菌調製

環境や事故対策への対応など特別な配慮が必要な抗がん剤について、専用の抗がん剤調製室(安全キャビネット)という安全な作業環境を実現できる設備の中で調製を行っています。

調製にあたっては、抗がん剤の投与量、投与経路、投与速度、投与間隔などの投与計画(レジメン)の確認と管理および個々の患者さんの血液検査値・体重の確認など誤投与による医療事故の防止、さらに副作用を防止する薬剤の確実な投与の確認など併せて行っています。

抗がん剤調製
抗がん剤調製
高カロリー輸液の無菌調製

厳重な無菌性を保つことが必要な高カロリー輸液について、クリーンベンチと呼ばれる無菌的空間内で調製を行っています。

チーム医療

外来化学療法

外来化学療法施行医師、看護師、薬剤師が連携を取り患者さんにとって、より安全で安心できるがん化学療法を支援しています。

緩和ケアチーム

がん患者さんとご家族に対してがんの痛みやつらさをやわらげる緩和ケアを提供する専属のチームとして医師、看護師、薬剤師などがサポートします。薬剤師はがんの痛みに対する医療用麻薬をはじめとする鎮痛薬の選択や投与量の検討、副作用の防止などに携わっています。

院内感染対策チーム(ICT)

院内感染対策に対する組織的な対応や教育・啓発活動を積極的に行っています。薬剤師は週1回の院内ラウンド、感染対策の実施状況の把握、環境や医療器具などにおける消毒剤の適正使用の推進、抗菌薬などの適正使用の推進、抗菌薬、消毒剤の使用量の把握、薬剤耐性菌サーベランス(MRSA、緑膿菌など)に携わっています。

ICT活動
ICT活動
栄養サポートチーム

薬剤師は病棟回診への参加、栄養療法関連製剤の情報提供、生化学的知識に基づいた栄養療法の提言、新しい知識の習得と啓発のためのNSTセミナーの開催、栄養薬剤の説明・服薬指導等の役割を担っています。

NST活動 NST活動
NST活動
褥瘡対策チーム

薬剤師は褥瘡に対する薬剤や創傷被覆材の選択や使用法の指導、内服・注射薬のチェックなど多岐にわたります。

糖尿病教室

薬剤師が「糖尿病の薬物療法」について納得いただけるように説明していきます。実物の薬やビデオを見ていただき、参加してよかったと思っていただけるように、わかりやすくお伝えできる工夫をしています。

糖尿病教室
糖尿病教室
肝臓病教室

肝臓病の原因と症状に理解を深め、肝疾患を有する患者さんのQOL(日常生活の質)の向上、情報提供、日頃聞けなかった疑問に対して質疑応答、さらには情報交換の場となるような肝臓病教室を目指しています。

肝臓病教室
肝臓病教室
災害派遣医療チームDMAT(Disaster Medical Assistance Team)に参加

医師、看護師、薬剤師、業務調整員で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。薬剤師もメンバーの一員として活動しています。

DMAT DMAT
DMAT
治験業務

現在、病院等で使用されている「お薬」は患者さんの治験への協力・参加により誕生したものです。研究者や医師だけでは、新しい「お薬」を世に出すことはできません。「お薬」を開発するためには、患者さんの理解と協力のもとヒトを対象に行う試験、すなわち「治験」が必要です。治験コーディネーターは、患者さんに治験の内容を分かりやすく説明し、治験に対する疑問や相談にも対応しています。「治験のお薬に対する不安や疑問」「副作用に対する不安」「いつもの自分と少し違うなどの症状」など、どんなことでも相談してください。

治験業務
治験業務

3者が協力して治験を行うことで、新しい薬が誕生します。

患者様・製薬企業・医療機関

薬学部の学生さんで当院薬剤部の見学を希望される方はこちらに
oyamada.junji.wf@mail.hosp.go.jp

保険薬局の皆様へ

院外処方箋への検査値印字について

保険薬局 各位

平素より当院発行の院外処方せんに応需いただききありがとうございます。

この度、別府医療センターでは、平成29年9月1日(金)より、患者様の検査値の一部を処方鑑査に必要な情報として、院外処方せんに記載することといたしました。

患者さんの検査値を参照されることで、用量や相互作用だけでなく、検査値に基づいて患者の状態を把握した上で処方監査をおこない、肝機能・腎機能に応じた投与量の適正化や副作用の早期発見など、薬剤師の先生方に役割を十分に発揮していただき、薬物療法の安全性、有効性の向上に寄与できるものと考えております。何卒、ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

別府医療センター薬剤部 薬剤部長

NO タイトル ダウンロード
1 院外処方箋印刷見本 DL
2 臨床検査値(施設内基準値) DL
資料 第一回処方箋に印字した検査値の説明会(H29年9月1日) DL

別府医療センターがん薬物療法レジメン一覧

当院の化学療法委員会で審査・承認され、登録されているレジメンです。
本資料は、地域の保険医療機関及び保険薬局との連携を目的に、当院でがん薬物療法を受ける患者の治療内容等を公開するものです。掲載内容及び各レジメンの投与量・投与スケジュール等は、患者個々の状況に応じ変更される場合があります。
個人情報を含まないレジメン等に関するご質問・お問い合わせにつきましては薬剤部までお願い致します。