泌尿器科

診療案内
診療内容の概要
当院の腎・泌尿器外科は、主に悪性腫瘍に対する治療に力を入れております。腎実質・腎盂・尿管・膀胱・尿道から構成される尿路、および前立腺、精巣、陰茎などの生殖器、そして副腎など多岐にわたる疾患を担当しております。がんの内訳は腎がん、前立腺がん、膀胱がん、腎盂尿管がん、精巣がんなどが代表的な対象疾患です。これらのがんに対して、手術、薬物療法、放射線療法といった複数の治療選択肢のうち、個々に適した方法を丁寧にご説明し、ご希望に沿って治療を受けていただけるよう心がけております。
1. がん
いずれのがんにおいても、第一の目的はがんをしっかりと治す事です。その上で、根治性を損なわない範囲で低侵襲手術を行っております。特に腎がん、腎盂尿管がんに対しては、腹腔鏡下手術を積極的に行っております。開腹手術となった場合も可能な限り小切開手術を心がけております。患者さんには2名の医師が担当となり診療に当たります。がんの治療をしっかり行い、順調に退院できるように、また、退院後も安心して生活いただけるよう、毎日担当チームで話し合いをしております。また、近年の泌尿器科悪性腫瘍に対する薬物療法として、免疫チェックポイント阻害剤による治療は全国的に普及しており、当科においても力を入れております。国内における最先端かつ標準的な薬剤をご希望に応じ使用できるよう整備しております。医師、薬剤師、看護師を中心としたチーム医療で患者さんをサポートしていきます。がん治療の第二の目的は、生活の質(Quality of life; QOL)を保つ事です。当科には進行がんの方も多く受診されております。がんを抱えつつも出来る限りお元気に過ごして頂けるようサポートさせて頂きます。どんな症状でも気軽にご相談ください。ご高齢の方、合併症を抱えた方に対しても、安心して治療を受けていただけるよう診療実績を蓄積しております。
2. 尿路結石、尿路感染
尿路結石を契機とした腎盂腎炎などに対しても緊急的に処置する症例も数多く取り扱っております。治療適応のある結石に対して主にはレーザーを使用した経尿道的な尿路結石破砕術を取り入れております。また、他科疾患との関連で緊急的に尿管ステント、腎ろう増設を必要に応じて行っております。
3. 排尿障害、他
加齢に伴う排尿障害に対して、効果と副作用とを詳しくお話しした上で、投薬管理を行っております。症状が安定した方には、地域の先生方と連携して逆紹介も積極的に行うようにしております。生活指導や間欠的自己導尿の管理も行っております。
診療実績
2024年
総手術件数:195例
内訳
- 膀胱悪性腫瘍手術
- 46例
- 経尿道的尿管ステント留置術
- 84例
- 経尿道的尿路結石除去術
(超音波下に行った場合も含む。) - 15例
- 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術
- 15例
- 経尿道的電気凝固術
- 7例
- 膀胱内凝血除去術
- 1例
- 経尿道的前立腺手術
- 2例
- 尿道狭窄内視鏡手術
- 1例
- 精索捻転手術
- 2例
- 外尿道腫瘍切除術
- 1例
- 精巣摘出術
- 1例
- 膀胱結石、異物摘出術
- 5例
- 血管塞栓術
(頭部、胸腔、腹腔内血管) - 1例
- 副腎腫瘍摘出術
- 1例
- 膀胱瘻造設術
- 3例
- 経皮的尿管拡張術
(経皮的腎瘻造設術を含む。) - 1例
- 四肢の血管拡張術・血栓除去術
- 1例
- 経尿道的尿管ステント抜去術
- 5例
- 皮膚悪性腫瘍切除術
- 2例
- 腹腔鏡下副腎摘出術
- 1例
スタッフ紹介
佐藤 竜太
- 専門領域
- 泌尿器科
- 専門性資格
-
- 日本泌尿器科学会泌尿器科指導医・専門医
- 泌尿器腹腔鏡技術認定医
- 日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
中島 駿佑
- 専門領域
- 泌尿器科
- 専門性資格
-
- 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医