心臓外科

治療方針
当科では心臓弁膜症手術や冠動脈手術、胸部大動脈瘤手術などの成人心臓外科手術を主に行っています。近年、医療の発達に伴い、心臓外科の対象となる患者さんは以前に増して高齢化・重症化が進んで来ています。また過去に心臓手術を行った後、疾患の再発や別の疾患の発症により再手術を要する患者さんも増えています。心臓疾患の分野においては診断・治療法が日々進歩しており、エビデンスに基づいた最善の治療を心がけています。同時に十分に治療の説明を行い、満足いただける医療を提供することを我々の使命と考えています。
当科は大分大学心臓血管外科とも連携し、低侵襲心臓手術(MICS)など新しい術式などにも積極的に取り組んでいるところです。今後はさらに臨床研究にも積極的に参加していこうと考えております。
現在、別府市内で心臓外科手術ができる病院は当院しかございません。将来的に、別府市から大分県北部地域の中核施設となるべく、緊急手術にも対応できるように施設の充実を目指して努力をしています。地域の、一人でも多くの患者さんのお役に立ちたいと考えています。
NCDについて

診療実績
令和3年
- 心臓弁膜症手術 16例
- 単弁手術 13例
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置換術 10例
- 大動脈弁 8例(うち左心耳切除術併施 1例、冠動脈バイパス術併施 2例)
- 僧帽弁 2例 (うち再手術 1例)
- 形成術 2例
(僧帽弁 1例、三尖弁 1例(再手術))
-
置換術 10例
- 複合弁手術 3例
(二弁手術+左心耳切除術併施 2例、三弁手術+左心耳切除術併施 1例)
- 単弁手術 13例
- 冠動脈バイパス術 11例
- 人工心肺非使用 10例
(全て単独冠動脈バイパス術、うち経腹的冠動脈バイパス術 1例) - 人工心肺使用 1例
(大動脈弁置換術併施)
- 人工心肺非使用 10例
- 胸部大動脈手術 7例
(上行置換術+大動脈弁置換術 2例、部分弓部置換術+二弁置換術 1例、弓部置換術 2例、下行置換術 2例) - その他 1例
(左房粘液腫摘除術)
※弁置換術施行例は全て生体弁使用
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
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33 | 43 | 43 | 47 | 32 | 35 |
スタッフ紹介
竹林 聡
- 専門領域
- 心臓血管外科
- 専門性資格
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- 日本外科学会認定外科専門医
- 日本胸部外科学会・心臓血管外科学会・血管外科学会心臓血管外科専門医
- 心臓血管外科専門医認定機構修練指導者
- 日本循環器学会認定循環器専門医
- 日本脈管学会認定脈管専門医、指導医
- 植込み型除細動器(ICD)/ペーシングによる心不全治療(CRT)研修修了証
- 身体障害者福祉法指定医師(心臓血管外科、心臓の機能障害)
- 障害者総合支援法指定医師(心臓血管外科に関する育成・更生医療)
森田 雅人
- 専門領域
- 心臓血管外科
- 専門性資格
-
- 日本外科学会認定外科専門医
- 日本胸部外科学会・心臓血管外科学会・血管外科学会心臓血管外科専門医